加害者の信号無視を指摘し、入通院慰謝料は弁護士基準の満額を獲得
※事例の内容はご相談当時の状況や条件等によります。
Rさん(女性・70代・専業主婦)
相談までのできごと
Rさんは車を運転中、信号機のある交差点で時差式信号機の青信号に従って右折していたところ、対向車線を走行していた加害者車両が赤信号を無視して交差点に進入してきたため、衝突してしまいました。この事故により、前胸部打撲症と診断され、Rさんは治療を余儀なくされました。
その後、約7ヵ月間の通院期間を経て、ようやく症状固定(これ以上治療を続けても症状の回復・改善が期待できなくなった状態)を迎えました。Rさんは、夜になると痛みを感じることがある程度にまで症状が回復したため、後遺障害の申請はしませんでした。
しばらくすると、加害者側の保険会社から賠償金の提示がありました。Rさんは、初めての交通事故であり、金額が適当なものか判断できませんでした。そこで、交通事故に詳しい弁護士へ相談したいと考え、当事務所にご連絡くださいました。
弁護士の対応
弁護士が、Rさんからいただいた資料を確認するとともに、詳しく事情を伺ったところ、入通院慰謝料については、裁判をしたならば認められる「弁護士基準(裁判所基準)」よりも非常に低く、弁護士が交渉することでより多くの示談金を獲得できる見込みがあることがわかりました。そこで弁護士は、入通院慰謝料の計算方法や増額の見込み幅などをご説明しました。
ご依頼後、弁護士は早速、示談交渉を開始。当初、保険会社は「入通院慰謝料の計算は、自賠責保険基準によるべきだ」と主張し、弁護士基準による入通院慰謝料を認めることに消極的でした。
そのため、当事務所の弁護士が「今回の交通事故の原因が加害者側の赤信号無視という悪質なものであることから、Rさんの精神的苦痛は大きい」と主張。粘り強く交渉を続けました。その結果、弁護士基準の満額である入通院慰謝料が認められ、当初の提示額からは約95万円の増額に成功しました。
弁護士からのコメント
今回のケースのように、事故形態が加害者側の悪質な原因による場合、慰謝料を増額するための交渉材料になります。特に、ことさらに信号無視するなど、加害者側の故意もしくは重過失があると認められる場合は、慰謝料増額事由に該当し、一般的な交通事故と比べて、多額の賠償金を受け取れることがあります。
そこで、保険会社から示談金の提示を受けたとしても、すぐに示談するのではなく、保険会社から提示された賠償額が妥当かどうか少しでも疑問に思った方は、まずは当事務所までお気軽にご相談ください。弁護士が金額の妥当性を判断し、低額である場合は増額に向けて最大限、力を尽くします。交通事故被害のご相談は何度でも無料です。